竹伸精密株式会社(ちくしんせいみつ)・精密プレス金型の設計・製作・販売

京都府八幡市

技術の現場から

精密プレス金型とは?基礎から分かる役割と重要性

2025.12.15

精密プレス金型という言葉は普段の生活ではあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、実は私たちの身の回りにある製品の多くがこの金型によって作られています。

自動車部品、スマートフォンなどの電子機器、そして医療機器まで、高い精度と安定した品質が求められる金属部品を大量生産するために精密プレス金型は欠かせない存在です。簡単に言えば、金属の板を金型とプレス機を使って、狙った形に打ち抜いたり曲げたり成形したりする技術です。主に鋼板やステンレス、銅合金といった材料が使われています。

なぜ「精密」なのか?その重要性

ここで重要なのが「精密」という言葉です。精密プレス金型の最大の特徴は、ミクロン単位、つまり1000分の1ミリメートル単位の精度管理が求められる点なんです。これがどれほど繊細な世界か、想像できますか?髪の毛の太さが約70ミクロンですから、その何分の1という精度で部品を作り分けているのです。

この精密さを実現するために、金型の部品であるパンチやダイ、ストリッパーといったパーツには、非常に硬い材料が使われています。そして、研削加工や放電加工という高度な技術で、ミクロン単位まで正確に仕上げられます。

なぜここまでの精度が必要なのか?それは、製品の寸法にばらつきが出てしまうと、組み立て時に部品が合わなくなったり、製品の性能が落ちたりするからです。特に自動車や医療機器では、わずかな誤差が安全性に関わることもあります。だからこそ、長期間にわたって安定した品質で量産できる精密金型が必要なんですね。

生産性を高める工夫

精密さだけでなく、生産性も重要です。現代の製造現場では、順送金型、別名プログレッシブダイという仕組みがよく使われています。これは、プレス機が1回動くごとに複数の工程を順番に進めていく方法で、効率よく大量生産ができるんです。これによって、コストを抑えながら高品質な製品を作ることができるようになりました。

設計と製作で大切なこと

精密プレス金型を作るときに最も重要なのが、製品設計と金型設計がぴったり合っているかどうかです。金属には、板の厚さや材料ごとの特性、たとえば引っ張る強さや伸び具合がありますよね。それに、プレスした後に少し戻ってしまう「スプリングバック」という現象もあります。

こうした要素を考慮しないと、狙い通りの寸法の製品が作れません。ですから最近では3D CADやCAE解析というコンピュータ技術を使って実際に金型を作る前に成形の様子をシミュレーションして確認することが当たり前になっています。

それから、金型を長く使い続けるためには、適切なクリアランス、つまりパンチとダイの隙間を正しく設計することや、表面にTiNコーティングなどの処理を施すことも大切です。これらは現場で確立された技術で多くのメーカーで実際に採用されています。

精密プレス金型は、日本のものづくりを支える基盤技術の一つと言えます。ミクロン単位の精度で安定した製品を作り続けるためには、設計の力、加工技術、そして現場での細かな調整力が総合的に求められるんです。

今後も自動化技術やデジタル技術と融合しながら、この分野はさらに進化していくでしょう。私たちの生活を支える製品の裏側にはこうした精密な技術があることをぜひ知っていただきたいと思います。

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